腸がはみ出してしまう病気

医者と看護師

筋肉の衰え、損傷が原因

鼠径ヘルニアとは鼠蹊部(足の付け根)から腸がはみ出してしまう病気のことであり、俗にいう脱腸のことです。内臓は腹部の筋肉によって支えられているのですが、その筋肉が弱ってしまったり、傷んでしまうことで鼠径ヘルニアは発症します。鼠径ヘルニアを発症しやすい人は、筋肉の衰えと関係していることから40歳以上の人、また、筋肉に過度に負担がかかる運動をする人、仕事をしている人です。そして、咳を良くする人や便秘、肥満な人も筋肉に負担をかけていますので発症しやすいと言えます。男女別では圧倒的に男性の方が多いのですが、女性でも妊娠中の人は筋肉に負担がかかっていますので発症する恐れがあります。子供でも発症することはあるのですが、そのほとんどは先天性です。

腹腔鏡使用の増加

鼠径ヘルニアは自然治癒することはありませんので、治療が必要です。治療も薬で治すことはできませんので、手術が唯一の治療となります。鼠径ヘルニアは放置してしまうと、はみ出た腸が戻らなくなります。そうなると腸が痛みますし、激しい痛みも感じることとなりますから、早急に手術を受けるべきです。手術は開腹手術が一般的ではあるのですが、開腹せず、腹腔鏡を使用しての手術も増加しています。手術は開腹したとしても短時間で完了する手術ですので、体への大きな負担はなく、社会復帰も早期に可能なのですが、腹腔鏡ならば、更に体への負担が少なくて済むことになります。従って、この先、腹腔鏡を使用しての手術が一般化すれば、患者にとって、より良い治療環境となります。